先週の土曜日。
あるセミナーを受講しました。
歯科医の為の学術セミナーです。
最近は、コミュニケーション、コーチング
マネージメント、自己啓発などの
いわゆるビジネス書ばかり読んでいますが、
やはり僕の基幹は歯科医業。
同業の大先輩の言葉は沁みました。
感動したと言って良いでしょう。
講師は、初めてお話を聞く「宮地建夫」先生です。
僕の感受性が妙に高まっていたせいもあったのかなぁ。
宮地先生の何気ない言葉が、ズンっと来るんです。
心に刺さった含蓄のある言葉を綴ってみましょう。
欠損歯列の治療に際して…
「11年という
短い時間ですが…」
>11年を短いと言い切ってしまうキャリアと考察。
「説明の付くトラブルは予防できる。だから、次に活きる。」
「治療手段がすなわち予防となりうることがある。」
>30年に及ぶ一つ一つの症例を、それぞれ深く掘り下げているからこそ
言える言葉。症例を把握するということの本当の意味。
刹那の「点」では無く、長時間という「軸」で捉えて
初めて見えること。知り得ること。
「どっちにしても下り坂(エイジングと捉えてください)なら、生理的な
下り方よりも、ゆっくりとなだらかに時間を稼げたら、
補綴的に元を取った。と考えたい。」
>歯科の治療的介入が、明らかに患者さんの健康に貢献したと
信じることが出来た時、それを成功と捉え、既に長くお付き
合いしている患者さんと共に喜びあえる。至悦。
「守りたい歯に支持を求めなければならない。という矛盾。」
「欠損歯列は沈黙の病気、生活習慣病。患者さんとの係わりの中で、
リスク予想して、徐々に警告して行く。後手に回らないように、
常に、耳元でささやく。事前アナウンスして行く。」
>ここでもやはり、コミュニケーション、係わりという言葉が
出て来るんだよなぁ。
歯科医としてのミッションを自覚し、ホスピタリーマインドで
実践すれば、常に告知しないわけには行かなくなるはずだもんなぁ。
面白く好感が持てたのは、歯を擬人化した表現。
「挺出しようと思っている歯は、相手に義歯があろうが無かろうが
挺出して来ます。」
個人的にショックだったのは、点では無く軸で捉えた実際の症例で
示された事実。 対合が義歯(レジン歯と思われる)の天然歯。
その天然歯に デンタルコンプレッションシンドロームを思わせる所見が
ある時、それは、過去に対合する天然歯があった時の干渉の結果なのだろう。
と 僕は、点で捉え 推測し 確信していました。
が、顎堤の条件が良い場合には、時間軸の中で、義歯の人工歯との干渉で、
人工歯が咬耗すると共に、天然歯にも力による構造的破綻が起こる事が
あるという事実です。
ひとつの症例を、きちんと記録に残し 永く観察し続けることが、
教えてくれる事実です。
気付きと やる気を 刺激する 良いセミナーでした。
宮地 建夫 先生、ありがとうございました。
